1年次SGクラス必修科目「グローバルパスポート(GP)」の授業で、
株式会社「Rubah4(ルーバーフォー)」を設立した社会起業家、奥村瑛莉奈さんをお招きしました。
1時間目は、奥村さんの社会起業に至るまでの経験をご講義いただきました。
生徒は、奥村さんがインドネシアへ留学中、カカオ農家の現状を知ったことをきっかけに
現在の会社を起業し、社会貢献を重視したこだわりの商品を、適正な価格で取引し販売している
ことなどについて、メモを取りながら真剣に受講していました。
2時間目は、嗅覚や味覚を使って、
①コップの中身(正解は、上からクローブ、たばこ、コーヒー。)
②チョコレートに含まれるカカオの産地(インドネシアでも産地によって味が異なるのだとか。)
③チョコレートに含まれるカカオの比率(正解は84%のものと、65%のものでした。)
などを当てるワークショップを行いました。
カカオ豆の産地に関しては、バリ島・ジャワ島・スマトラ島・フローレス島の農家から直接買いつけ、
良質な物をチョコレートにしていることを、生徒は1時間目で学んでいます。
インドネシアのカカオ豆だけを使用したチョコレートを、実際に手にした生徒たち。
嬉しそうにパクパクと食べるのかと思いきや、
まるで専門家になったかのような顔つきで、
手触り、香り、味、食感を確かめ、慎重に見極めていました。
2時間を通しての生徒の感想シートには、
「こうした企業が増えれば、カカオ豆収穫による児童労働の問題が解決に近づくのではないか」、
「問題を見つけて起業する行動力がすごい、見習いたい。」
「私も将来海外で働きたいので参考にして頑張りたい」
などとありました。
それぞれの生徒の中で気づきがあり、社会起業や進路について学びを深められたようです。
奥村さんには、11月に行われるESDのシンポジウムにもお越し頂く予定です。
「インドネシアと日本に愛の循環を生みたい!」という方は是非。