今日は遂にメインテーマの地学実習です!地層班、ボーリング班、昆虫化石班、水質・環境調査班の4班に分かれての判別実習と成果発表を行いました。
地層班では、露頭のスケッチや火山灰の採取と観察、断層面の走行・傾斜測定を行い、火山灰層ごとに含まれる岩石の特徴が異なることなどを見出しました。
ボーリング班では、旧野尻湖の場所でボーリングを行い、岩石の観察と柱状図を作成し、観察結果から地層が形成された当時の環境を推定しました。
昆虫化石班では、沢の斜面に露出した泥炭層を採取して植物片や昆虫死骸の化石発掘を行い、植物の種子やネクイハムシ、ゴミムシなどの化石を発見しました。
水質・環境調査班では、野尻湖でのコクチバスとブルーギルの解剖による生態調査とCODなどの水質調査を行い、産卵期にあるコクチバスが水草の次にハネアリを大量に捕食していることや現在の野尻湖が貧栄養湖であることなどを見出しました。
生徒の発表を受けて、野尻湖ナウマンゾウ博物館の近藤洋一館長から講評を頂きました。「専門知識が無いから何もできないというのではなく、自分が実際に目にしたもの、考えたこと、自分の感性を大事にしてほしい」とのお言葉が印象的でした。
またその後、この実習では2回目となる特別講座を実施。野尻湖を取り巻く地質学的な現状についての講義をいただいた後、「野尻湖のコクチバスを外来種として駆除すべきか否か」をテーマに大変活発な議論が展開されました。
本来であれば、さらにキャンプファイヤーを楽しむところだったのですが、 生憎の大雨でこちらは中止になりました…
明日は実習全体の振り返りと飯盒炊爨です!