研修の6日目の報告をお届けします。
今日は動物と環境に焦点を当てて活動しました。午前中、私たちはマル・コアラ&アニマルパークを訪問しました。オーストラリアには有袋類を中心に世界中でここだけに生息するユニークな動物が多く、その生態や環境についての解説を本校の生物教員、中臺先生から詳しく聞きました。グレーター・ブルーマウンテンズ地域で学んだ地学の知識と結びつけることができ、より深い学びとなりました。最後にはエミューやカンガルーへエサをあげる体験をしながらオーストラリアの動物をより身近に感じました。
午後には、風光明媚なフィリップ島へと足を延ばしました。この島は古代にタスマニアと接続していたとのこと。島の絶壁で中臺先生の解説を聞きながら、その歴史を想像しました。その後、島内のレンジャーと合流し、リトルペンギン(Eudyptula minor)の巣箱作りの体験をしました。リトルペンギンは、世界で最も小さいペンギン種であり、その名の通り体長は約30cm程度です。排熱や換気等様々な工夫がされた巣箱を見ながら、リトルペンギンの生態や生活環境について知ることができました。
夕食は、ビジターセンターで美味しいフィッシュアンドチップスとラザニアを堪能しました。そして、日が暮れてからの特別な体験が待っていました。それは、リトルペンギンの上陸観察です。リトルペンギンは主に魚や甲殻類を食べます。彼らは日中、海で食事をし、夕方になると陸に戻り、巣で休むか子育てをします。沖合から上陸し、巣を目指すペンギンたちの姿を目の前で観察することができました。海鳥から進化してきたペンギンの生態を、実際に目の前で見ることは感動的でした。
今日も一日、豊かな自然とその中で生きる生物たちについての学びを深めることができました。