【教育関係者向け】第28回総合学科研究大会・令和6年度卒業研究発表会のご案内

関係各位

筑波大学附属坂戸高等学校 第28回総合学科研究大会のご案内

 厳冬の候、皆様ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、下記の通り、本校主催の第28回総合学科研究大会・令和6年度卒業研究発表会を開催いたします。昨年度の大会に引き続き、主題を「総合学科高校が日本の高等学校教育改革に果たす役割」とし、30年にわたる総合学科の歩みを振り返り、総合学科の取り組みが、これからの日本の教育改革の羅針盤となり得る可能性について、全国の皆様と共有、議論をすすめていきたいと考えております。
本校は、1994年度から、総合学科高校の初発校として、30年間にわたり、探究活動をコアに据えたカリキュラムのもと、生徒それぞれの興味・関心・キャリア選択等に応じた学習活動の実現に努めて参りました。また、地域、大学、企業、国際機関等との連携、協力をすすめてきました。そして本年度から3年間、新たにWWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業(グローバル人材育成強化事業)の拠点校に採択されました。
現在、日本の高等学校で行われている教育改革事業は、実際には、30年前、総合学科が誕生した際に目指されたことと重なっています。また、スーパーグローバルハイスクール事業やワールドワイドラーニングコンソーシアム構築支援事業に参画してきた、本校をはじめとする総合学科高校の実践は、グローバル化が進展し変化の激しい社会にあっても、その変化に柔軟に対応しうることを示してきたといえます。
本研究大会が、皆様の日頃の取り組みに少しでも役立つものになればと願っております。ご多忙のところ誠に恐縮ですが、ご出席を心よりお待ち申し上げます。

1.日 時
2025年 2月14日(金) 13:30~16:00(13時より受付)
2月15日(土)  9:00~16:30(8時30分より受付)

2.名 称
 第28回総合学科研究大会・令和6年度卒業研究発表会

3.主 題
 「総合学科高校が日本の高等学校教育改革に果たす役割2」

4.対 象
全国の総合学科を中心とする高等学校、WWL事業拠点校・共同実施校・連携校、SGHネットワーク参加校の教員、教育関係者、ESD/SDGs推進関連団体 等

5.講 演
演題: 「共に生きるって、どういうことだろう(仮)」
講師: 荒川朋子氏(学校法人アジア学院 アジア農村指導者養成専門学校校長)
群馬県高崎市出身。新島学園中学高校卒。国際基督教大学教養学部卒。
ミシガン州立大学大学院社会学修士課程修了。高校教師を経て1995年より
学校法人アジア学院(栃木県那須塩原市)勤務。2015年4月より校長。

6.会 場
筑波大学附属坂戸高等学校 埼玉県坂戸市千代田1―24-1

7.参加申込
期間 2024年12月16日(月)~2025年2月7日(金)
一般の方のお申し込みの受付は下記のPeatixより行っております。↓コチラ↓
筑波大学附属坂戸高等学校 第28回総合学科研究大会・令和6年度卒業研究発表会 | Peatix

在校生保護者の方は、別途Classiを通じてご案内します。

8.参加費   2,000円(資料代)

9.お知らせ
・本研究大会では、昼食の事前予約は承りません。2日目は、キッチンカーをお願いしておりますので、そちらで自由にお選びください。また、近隣の飲食店のマップもご用意いたします。
・お昼休みを、約2時間とっております。その間、体育館内に様々な交流ブースを設置いたしますので、お食事を取りながら、本校の生徒や連携先の皆様との交流をお楽しみください。
・本大会で、筑坂教職員が執筆した総合学科30年の歩みをまとめた本(学事出版社)の販売を予定しています。

10.日程
2月14日(金) 3年次卒業研究発表会
13:00-受け付け開始
13:30-諸連絡
13:40-3年間の探究の流れ、卒業研究の概要
14:00-15:40代表生徒 卒業研究発表(途中、10分程度の休憩を挟みます)
15:50-16:00指導・講評
諸連絡・1日目終了

2月15日(土) 授業公開・基調講演・交流会・分科会
8:30-受け付け開始
9:00ー9:45公開授業
(産業社会と人間、科目群科目:農業科、工業科、家庭・福祉科、商業科)
10:10-10:30開会行事
10:30-11:40基調講演「世界の人と共に生きるヒント」(仮) 荒川朋子氏
11:40ー諸連絡・会場準備・昼食
12:00-14:00 昼休み・交流会
生徒・外部連携先ブース、各学年展示、キッチンカー販売(地元産品含む)
14:30-16:30
分科会(教育関係者のみ) ※1つをお選びください。
A:総合学科の現状とこれから (筑坂30年の実践から)
B:探究学習を柱とした3年間のカリキュラム開発と実践について
(総合的探究の時間と卒業研究)
C:探究学習を軸とした海外の高等学校との連携について(WWL事業)

【分科会概要】
A. 総合学科の現状とこれから 
現在、日本の高等学校教育改革は、「多様化」「個別化」を軸に進められています。全ての高等学校で探究活動が行われ、科目選択の幅を広げる高等学校も増えました。そのことで、総合学科高校の特色が薄れたといわれることもありますが、実際には総合学科が30年かけて築きあげてきたことが、今、日本の高等学校の中心となって花開いてきたともいえます。本研究大会にあわせ、本校は「総合学科30年の歩みとこれから」を書籍としてまとめました。本分科会では、総合学科にまつわる全国の関係者の本音“ぶっちゃけ”を共有し、総合学科の未来を参加者全員で語り合いたいと思います。

B. 探究学習を柱とした3年間のカリキュラム開発と外部との連携について
学校の教育活動全体が探究活動を主軸として構成されている点は本校の大きな特色です。1年次「産業社会と人間」、2年次「T-GAP(つくさか・グローバルアクション・プログラム):本校独自の総合的な探究の時間の取り組みでグループでソーシャルアクションを行うプログラム」、そして個人でテーマを設定して行う3年次「卒業研究」の実践事例を報告致します。また、これらの運営を外部と連携しながらいかに進めているかを、担当者から報告します。本校には、多くの先生方から探究の進め方のご相談が寄せられています。本分科会では、全国の先生方と探究に関する疑問や、不安点などを共有していきたいと思います。

C. 探究学習を軸とした海外の高等学校との連携について(WWL事業)
本校は、本年度から3年間、文部科学省WWL事業(グローバル人材育成強化事業)に採択されました。この事業では、アセアン各国の高校と“探究”を軸とした連携を行っています。また、高大接続科目として筑波大学と連携し、インドネシアにおける海外フィールドワーク「国際農業研修」を2023年度から実施しています。本分科会では、これからの、探究型の海外研修を高等学校でどのように作り上げていくか、参加者のみなさんと議論を深めていきたいと思います。

11.お問い合わせ
研究大会に関するお問い合わせは、こちらまでお願い致します。
筑波大学附属坂戸高等学校  〒350-0214 埼玉県坂戸市千代田1―24-1
TEL 049-281-1541(代表)
研究部 建元 喜寿  TEL:049-282-7205(本校農業科直通)
E-mail: research[@]sakado-s.tsukuba.ac.jp(送信時に[ ]を外してください)

皆様とお目にかかれることを楽しみにしております。