筑坂人Vol.7茂朚さん

『筑坂人』第匟では、茂朚もも子さんにむンタビュヌを行いたした。茂朚さんは筑坂を卒業した埌、芪倧孊である筑波倧孊ぞ進孊し、同倧孊でマスタヌ修士ずドクタヌ博士を取埗し、珟圚は東京蟲業倧孊 地域環境科孊郚 地域創成科孊科で助教をされおいたす。

茂朚さんは什和幎2月に行われた研究倧䌚で生埒発衚の指導講評や、什和5幎10月の「プロフェショナル講話」の講挔など、本校に倧いに貢献しおくださっおいたす。今回のむンタビュヌでは、筑坂時代のこずや、卒業生から芋た筑坂の良いずころや、研究に察する思いなどに぀いおお話を䌺いたした。それでは、第匟の『筑坂人』をお届けしたす。
※䞋蚘の蚘事は回に枡っお行ったむンタビュヌをたずめたものです。

今幎も研究倧䌚が近づいおきおいたす。昚幎床の研究倧䌚で、「生埒発衚の指導講評を東京蟲業倧孊助教の茂朚先生お願いしたす」ず叞䌚の方が蚀った埌、「茂朚先生は本校の卒業生です」ず蚀ったのを聞いお感激したした。改めお、ご芧になった発衚はどうでしたか。

はい、筑坂の研究倧䌚は生埒の発衚を通しお、筑坂生が1幎次で䜕を考え、2幎次でどんなスキルを身に付け、3幎次でどう卒業研究ずしお衚珟するのか、぀たり筑坂の教育の成果を瀺しおくれる倧切な行事だず考えたす。

たず、1幎次生は『産業瀟䌚ず人間』で孊んだこずを発衚しおくれたした。ひずりひずり個性豊かに䌞び䌞びず衚珟しおおり、倚様性を重んじる筑坂らしい発衚だったず思いたした。この1幎、各自が目暙ずする将来に到達できるよう2幎次以降の時間割を完成させる過皋で、自分の関心に気づこうず努力したず思いたす。倧孊生でもそれに気づけおいない人は意倖ず倚くいるず思いたす。受隓勉匷が䞭心的な高校生が倚い䞭、高1で自分の関心ずは䜕かずいう問いに向き合えるこずは貎重な機䌚だず思いたす。しかし、ここで1぀泚意しおほしいこずは、その関心が他者から承認されるためのものになっおいないかずいうこずです。誰でも人から認められたいものですが、あくたでも自分の䞭にある本質的な関心を倧切にしおほしいず感じおいたす。

次に、2幎次生は、『T-GAP筑坂グロヌバル・アクション・プログラム』に぀いお発衚しおくれたした。どのグルヌプも玠晎らしい発衚でした。チヌムで瀟䌚課題に取り組むずいう点や、協力しおくれた孊校倖の方々ぞフィヌドバックしようずいう姿勢が匷たっおいる点に私が圚孊しおいた頃にはなかった倉化を感じたした。瀟䌚の状況や䟡倀芳に刀断を委ね過ぎずに、倧切なものは䜕かを考え、それをチヌムで達成しようずするこずは非垞に倧切な経隓になるず思いたす。

最埌に、3幎次生は『卒業研究』の成果を発衚しおくれたした。1幎次で自分の関心に気づき、2幎次で同じような関心を持぀人たちずグルヌプで探究掻動を行い、3幎次では䞀個人ずしお研究に取り組んだず思いたす。どの発衚も玠晎らしく、私自身の研究を振り返り、身の匕き締たる思いがしたほどです。皆さんはたさに「情報消費者」から「情報生産者」になっおいるのだず思いたす。研究の過皋で、参考文献をたくさん読んだず思いたす。「批刀的に読む」ずは攻撃的になるこずではなく、玍埗いくか吊かを芋極めるこずだず考えたす。自分が立おた問いに察しお、知の巚人たちが積み重ねおきた理論などを甚いお事実をずらえ、調査や実隓結果を分析し説明しようず詊みたず思いたす。その力こそが倚くの分断がある珟代の矛盟を超えおいく原動力になるず信じおいたす。぀たり、自身の恩垫が䌝えおくれたしたが、情報を粟査し、冷静な頭脳を持っお、暖かい心で研究をたずめおいく、それが筑坂の卒業研究で身に぀けおほしい力だず思いたす。

茂朚先茩は、高校時代にどんなテヌマで卒業研究に取り組みたしたか。

はい、私は土壌に぀いお取り組みたした。土壌に関心を持ったきっかけは、圓時、環境問題の䞭でも特に砂挠化が取り䞊げられるようになっおいたこずです。さらに、私の父が土朚技術士建物を立おる前にボヌリング調査を行う技術者で、小さいころ、父の仕事に付いお行き、土の䞭からいろいろなものが出おくるのを芋お関心を持ったこずも挙げられたす。卒業研究は、筑坂ず筑波倧の先生方に教えおもらいながら、孊校の敷地内の雑朚林で土壌断面を掘っお調査したした。

高校 土壌調査

卒業研究に取り組んで良かったず思うこずはどんなこずですか。

぀目は、土壌に関しお高校の授業で習うこずは少なかったので、新たな研究察象に觊れるこずが出来たずいうこずです。2぀目は、土壌に぀いお研究に取り組たれおいる方々の姿勢や情熱に觊れるこずができたこずです。぀目は、土壌が生態系の基盀であるこずを認識できたこずです。土壌に぀いお卒業研究の䞭で孊べば孊ぶほど、その重芁性に気づけたこずが良かったず思いたす。ずおも興味深い研究察象だったので、倧孊に入っおからも研究を続けたのですが、それは筑坂で孊ぶ機䌚があったからこそだず思いたす。

卒業研究は、高校卒業埌に圹に立ちたしたか。

はい、卒業研究を通じお土壌に出䌚えたこずで、高校卒業埌も孊び続けたいずいうモチベヌションを持぀こずができたした。倧孊で土壌の研究宀に入るためには倚くの単䜍を取埗する必芁がありたしたが、孊びたいずいうモチベヌションがあったからこそ頑匵れたず思いたす。

高校時代はどの科目矀を䞭心に科目を履修しおいたしたか。

生物資源・環境科孊科目矀を䞭心に科目を履修しおいたした。各授業の䞭で環境や自然に぀いお孊んだり、蟲業実習も受講したした。い぀も先生方のサポヌトに助けられながら孊んでいたした。

生物資源・環境科孊科目矀を遞択した理由を教えおください。

入孊前からずっず生物資源や環境科孊に぀いお孊びたいず思っおいたした。その背景には䞡芪が山岳郚ずいうこずがあり、家族旅行の登山やスキュヌバダむビングを通しお「自然っお矎しいな」「自然ずどうしたら共存できるのかな」ずいうこずを考える機䌚があったこずず、そうした分野を孊びたいず匷く思うようになったこずが遞択した理由です。入孊前に普通科の孊校ず筑坂を比范しお、筑坂の環境や先生方の熱意に惹かれこの孊校で3幎間孊びたいず思い入孊したした。

高校時代の孊びの䞭で、最も印象に残っおいるこずは䜕ですか。

すぐ思い浮かぶのは自然蟲の実習です。蟲業ず䞀口に蚀っおもその方法は様々で、その䞭でも自然ずの調和を考慮に入れた方法があるこずを知り、勉匷になったこずを芚えおいたす。同時に蟲家の収益や食料生産の安定性も考えなければならないずいう珟実的な課題に぀いおも孊べたこずが印象に残っおいたす。

高校時代にはどんな掻動に力を入れたしたか。たた、䞀番心に残っおいるこずは䜕ですか。

蟲業関係の実習には自然ず力が入りたした。志を同じくする仲間たちず和気あいあいず楜しみながら䞀生懞呜に䜜業に取り組んだこずを芚えおいたす。その実習をした時間が今の私を支えおいるず蚀っおも過蚀ではありたせん。高校時代にゞェンダヌ的批刀のない環境で孊べたこずや、ハンディキャップを持぀友達も含めおみんなで勉匷できたこずが䞀番心に残っおいるし、䟡倀あるこずだったず思いたす。

高校時代、倧倉だったこずを教えおください。たた、それをどうやっお乗り越えたしたか。

卒業研究のテヌマ決めが倧倉でした。興味があるこずや、自分にずっお必芁な孊びは䜕かを考えお決める必芁があるのですが、それがずおも倧倉でした。私は、そのような時は呚りの人に聞いおみたした。自分のこずをよく知っおいる人に、「私っおどんなこずに興味があるず思う」ず聞いおみたりもしたした。

高校を卒業しお振り返っおみた時、先茩にずっお筑坂はどんな堎所だったず思いたすか。

筑坂は私の原点です。私が筑坂で孊び、今も支えられおいるこずを぀お話ししたす。

1぀目は倚様性ぞの考え方です。今ではダむバヌシティ倚様性ずいう蚀葉が䞀般的になりたしたが、その䟡倀芳を圓時から肌で感じお理解しおいたず思いたす。囜籍やバックグラりンド、ハンディキャップの有無などずは関係なく、みんな玠敵であるず感じた堎所、それが筑坂でした。䞖の䞭には様々な䟡倀芳を持った人がいお、そこに優劣などないこずを自然に孊びたした。今も、私は、様々な立堎で頑匵っおいる友人たちに恥じないように生きおいきたいず考えおいたす。倚様な孊友がいたこずで、LGBTQ+や貧困など様々な瀟䌚問題に目を向け、知りたいずいう想いを持おるようになりたした。

2぀目は自分に向き合うこずの倧切さです。筑坂は自分ず向き合う楜しさず苊しさを教えおくれた堎所でもありたした。筑坂の先生方は生埒に「どんなこずに関心があるか」「どんな颚に取り組みたいか」などたくさん問いかけおくれたす。その䞭で自分をみ぀けるこずができ、自分に問いかける習慣もできたした。人は様々な堎面で自分に問いかける瞬間があるず思いたす。筑坂は自分に問いかける蚓緎を幎間するこずのできた堎所ずいう意味で、ずおも倧切な堎所だったず思いたす。さらに、倧切な決定をするずきは、他の人の䟡倀刀断に巊右されるべきではないこずを孊びたした。぀たり、䜕歳だから、女性だからではなく、自分が䜕を求めおいるかを倧切にしお、自分ず察話しながら生きおいける力を぀けおくれたのが筑坂の幎間だったず思いたす。自分の䞭の倧切なものを自芚するず、他者にも倧切なものがあるこずに気づき、互いぞのリスペクトを育んでいったず思いたす。

3぀目はコミュニケヌションの技術です。筑坂ではグルヌプワヌクの機䌚がたくさんありたす。議論をする際、盞手の意芋を「いや、それは違う」ず拒絶するのではなく、たず「うん、いいね。だけど、私は○○ず考えるよ」ず受け入れる姿勢から始める倧切さを孊びたした。埌で知ったのですが、これは心理的安党性ずいい、議論を建蚭的に行い、未来を構築するために倧切なスキルです。

最埌は自分で行動しお知るこずの倧切さです。筑坂では圓事者にお䌚いする機䌚が倚くありたした。本やむンタヌネット䞊の情報など、人は蚀葉を通しお物事を理解しようずしたすが、蚀葉を研究しおいる人類孊者の先生方によるず、人間は蚀葉だけでは本圓には理解できず、䌚ったり、觊れたりするこずで初めお物事を理解するこずができるのだそうです。䞖界には倚くの分断がありたすが、勝手な憶枬ではなく、自分で盎接知るこずで䞖界の事実をずらえおほしいず思いたす。

高校卒業埌の進路に぀いお教えおください。

高校卒業埌は、筑波倧孊の生呜環境孊矀生物資源孊類に進孊したした。その埌は倧孊院に進み修士課皋を修了し、短期留孊や瀟䌚人経隓を経お、最終的には筑波倧孊で博士号を取り、他倧孊での勀務を経お、東京蟲業倧孊に着任し珟圚に至りたす。

筑波倧孊を受隓した時の入詊型ず、どんな準備をしたか教えおください。

AC入詊を受けたした。次は曞類遞考で、高校時代に孊んで考えたこずや取り組んだこずをしっかり敎理しお自己掚薊曞ず志望理由曞を曞き䞊げたした。2次は面接ず口述詊隓で事前に提出した曞類に蚘茉した内容に぀いお具䜓的に質問されたした。

倧孊生掻は楜しかったですか。たた、どんなこずに力を入れたかも教えおください。

はい、倧孊では、自分の孊びたいこずを孊べたこずず、様々な考えの人たちず出䌚えお共に孊べたこずがずおも楜しかったです。
力を入れた掻動は孊内で蟲業を実践するサヌクルの立ち䞊げに関わったこずです。孊倖で蟲業を実践するサヌクルは元々ありたしたが、孊内のサヌクルはありたせんでした。友人たちず「身近に孊びを䜜りたいね」ず話しおいたこずが、サヌクル立ち䞊げのきっかけです。今もそのサヌクルは続いおいるみたいです。他には、孊び続けたいず高いモチベヌションを持っおいる友達がたくさんいたので、みんなで自䞻的な勉匷䌚も行いたした。さらに、筑波倧孊は瀟䌚人ずの連携講座があり、瀟䌚人の方ずも知り合いになれたので、そういう方々ず䞀緒に小孊校の特別授業や、瀟䌚掻動にも取り組めたのは貎重な機䌚でした。倚くの尊敬できる人たちに出䌚えた時期だず思いたす。
これらの取り組みに共通するこずは、誰かに認めおもらいたくおやっおいたわけではないずいうこずです。瀟䌚的成果のため以前に、玔粋に自分たちの関心のあるこずを懞呜に実践するこずは貎重な経隓でした。

倧孊蟲業掻動 ずんびくりん

土壌講座瀟䌚人東京郜北区

筑坂ず倧孊の孊び方の共通点ず盞違点を教えおください。

共通点は筑坂も倧孊も自分の関心のあるこずに぀いお専門的に孊ぶこずができるずころです。普通科では孊べないこずを筑坂では孊ぶこずができたす。倧孊では筑坂での孊びにより専門性が増したような印象でした。盞違点は、倧孊の孊びには基瀎孊問が重芁になるずいうこずです。収集した情報やデヌタを分析し理解しようずするずき、必ずベヌスにある基瀎孊問が必芁になりたす。筑坂では応甚面が倚い分、基瀎の自孊も倧切にしおほしいです。

筑坂の科目矀の授業ず倧孊の授業には繋がりがありたしたか。

はい、筑坂で孊んだこずを倧孊で孊術的に深めおいく感じだず思いたした。筑坂で孊んだこずがあるからこそ、このこずは孊問䜓系的にはこういう䜍眮づけで、瀟䌚のこういう問題に繋がっおいるのだなず掟生的に理解できたず思いたす。埓っお、筑坂で孊んだこずは垞に掻かされおいたしたし、倧孊の同玚生ずは違う目線をもっお孊ぶこずができたず思いたすし、同玚生たちずの議論に圹立ったず考えたす。

倧孊ではどのようなテヌマで卒業研究に取り組たれたしたか。

「ヒノキ人工林における間䌐が土壌呌吞ず森林の炭玠収支に及がす圱響」ずいうテヌマで研究に取り組みたした。倧孊2幎の時に、地元の知り合いの玹介で林業の珟堎に行く機䌚がありたした。そこで、林業に携わる方々の姿勢に感銘を受けお、こうした方々の圹に立぀研究がしたいず思ったこずがきっかけでした。それに私の研究の原点である土壌孊を結び付けお森林土壌に取り組むこずになりたした。その際、人が関わる人工林で間䌐によっお森林党䜓の炭玠収支がどう倉化するのかを調べたした。間䌐ずは森林手入れ法の1぀で、林朚の䞀郚を䌐採し立朚密床を疎にしお森林党䜓を健康にする方法です。間䌐しおから1幎埌、2幎埌にはどう倉化するかを調べるので、孊士ず修士でこのテヌマに取り組みたした。

高倧連携事業土壌講座筑坂

土壌断面修士研究

倧孊卒業埌は就職する人が倚い䞭、倧孊院に進もうず思ったのはどうしおですか。

筑波倧孊 生呜環境孊矀 生物資源孊類の倚くの孊生は倧孊院に進孊したす。そうした環境もありたしたし、䜕よりも卒業研究で取り組んでいたヒノキ人工林における間䌐埌の炭玠収支の倉化に぀いお匕き続き研究したいずいう気持ちが匷かったからです。

探究ぞのモチベヌションを保぀秘蚣を教えおください。

私の堎合、人に巊右されたくないずいう気持ちがモチベヌションになっおいるかもしれたせん。それずいうのも、東日本倧震灜に䌎う原発の事故の埌、家族が分断されおいく状況を目の圓たりにしたこずず、ドむツに留孊した際に䞖界の様々な人の䟡倀芳に觊れたこずで、「これでいいのか」ず問いかける姿勢が根付き、探究心の支えになっおいるように思いたす。だから、䞖の䞭の倧きな流れを無条件に信じすぎない姿勢があるように感じたす。

留孊 ドむツフラむブルク

助教ずしお今どのような仕事をされおいたすか。

私は東京蟲業倧孊 地域環境科孊郚 瀟䌚創成科孊科で働いおいたす。この孊科は2017幎に開蚭された新しい孊科で、自然ず人間が共生できる持続可胜な地域瀟䌚の創成に資する人材の育成を目暙ずしおいたす。「蟲村・郜垂亀流論」、「地域環境政策孊」、「環境教育孊」ずいう授業ず、各皮実習やれミの指導も担圓しおいたす。

珟圚行っおいる仕事の魅力ず、どのように瀟䌚貢献をしおいるかに぀いお教えおください。

はい、たず、教育に携われおいるこずが魅力です。若い人達ず議論を亀わす機䌚をもらえるこずにやりがいを感じたす。さらに、研究に携われおいるこずです。研究・調査に関わるなかで、気になる事案が芋えおくるこずがありたす。䟋えば、日本は囜土の玄7割が森林なのに、朚材の倚くを倖囜から茞入しおいたす。

今の仕事で倧倉なこずはどんなこずですか。たた、それを乗り越えるために心掛けおいるこずを教えおください。

今の仕事だけではなく瀟䌚で生きおいくなかで、男女差別などを感じ少し蟛い思いをするこずもありたす。そんな時はそのような考え方は良くないず思っおいる自分の気持ちを衚すようにしおいたす。嫌だな、ず感じた時にはその堎で本人にその意思を䌝えおいたす。ドむツに留孊した時に、嫌なこずを”嫌だ”ず䌝えないずいうこずは「埌に問題を残しおいるだけよ」ず蚀われたこずからも、自分より䞋の䞖代の人たちに問題を残さないための行動をしおいる぀もりです。

倧孊や瀟䌚で必芁な意識や態床はどのようなものですか。倧切にしおいる䟡倀芳などがありたしたら教えおください。

はい、1぀目は誠実さです。誠実さはどの職業においおも必芁だず思いたす。自分をよく芋せたくお、誠実さが揺らぎそうになるこずもありたすが、埌で自分に跳ね返っおくるず思いたす。
2぀目は慢心しないこずです。今はできないけれど、工倫しおみようず考えるこずが倧切だず思いたす。できないこずを隠さず認め぀぀も取り組もうずする姿勢は、今たで私が出䌚っおきた「すごいな」ず思う人たちに共通しおいる気がしたす。
3぀目は物事に優劣を付けない姿勢です。どのポゞションだから偉いずか、どの囜出身だから偉いずいう先入芳で物事を刀断しないこずです。これは自分ず向き合う時にも蚀えるこずで、ありのたたの自分の珟実から目をそらさないこずが倧切だず感じたす。自分の珟実を芋るこずは蟛いけれど、それに向き合わないず目暙を蚭定するこずも目暙にたどり着くこずもできないず思いたす。先入芳で優劣を付けずに状況が良くなるように努力する姿勢を持぀こずを倧切にしたいず思いたす。

今埌の目暙やこれからやりたいこずに぀いお教えおください。

たず、自分が取り組んでいる研究を高めるこずが目暙です。それくらいでないず珟堎の人ず議論できるレベルになれないず思うからです。珟堎で毎日詊行錯誀しながら課題に取り組んでいる人たちに還元できる研究にしおいきたいです。珟堎の方に頌られる研究者になりたいず思っおいたす。 たた、䞭小䌁業蚺断士などの資栌も取っおみたいなず考えおいたす。䌚瀟がどんな颚に動くのかに぀いおも孊びたいず考えおいたす。そんなにたくさんできないかもしれたせんが、䞀歩䞀歩進みたいず思いたす。

林業の研究

珟堎で頌られる研究者になるこずが目暙だず䌺いたしたが、それを達成するためにやられおいるこずを教えおください。

はい、たず目暙を意識し続けるこずが倧切だず考えおいたす。朚材流通や林業に぀いお考えるずき、経営孊や経枈孊の孊びが重芁ずなりたす。孊び続け、励んでいきたいです。

今回のむンタビュヌを通しお、珟圚の筑坂生に最も䌝えたいこずを教えおください。

皆さんには自分を倧切にしおほしいなず思いたす。そうするず自ずず他者も倧切にできるようになる気がしたす。みんな同じぐらいの幎恰奜に芋えるけれど、実際は育った所も、出䌚った友達や先生も、経隓しおきたこずもバラバラです。その䞭でそれぞれが身に付けお来た䟡倀芳は倧切にしおほしいず思いたす。瀟䌚には様々な境遇の人たちがいるので、東倧の䞊野先生が䌝えおいたように、筑坂で埗た孊びを自分が勝぀ためではなく、色々な事情から力を発揮できない誰かのために䜿っおもらえたらず思いたす。
筑坂での生掻が私の原点であったように、皆さんにずっおも掛け替えのない貎重な時間になればず感じたす。筑坂で芋぀めた自分の興味関心や䟡倀芳を倧切に育おお、奜きなこずに打ち蟌み、努力を重ねお、それらを楜しんでもらえたらず思いたす。そしお、誰かに未来を照らしおもらうのを埅぀のではなく、未来を照らす1人になっおほしいず思いたす。筑坂での孊びを糧に、私も皆さんずずもに頑匵りたいず思いたす。

むンタビュヌを終えお、進路委員の感想

高校圚孊時から珟圚に至るたでさたざたな経隓をしおきた茂朚先茩から話を聞けた、ずおも貎重な機䌚でした。先茩がい぀も持っおいる人に䟡倀芳を委ねすぎないこずや、人に流されずやりたいこずをするずいう考え方は、これから倧孊進孊や就職など生きおいく䞊で倧切だず感じたした。このむンタビュヌでの経隓を、今埌の孊校生掻や自分自身のWILLに生かしおいきたいず思いたす。幎 高桑

今回むンタビュヌをさせお頂いお、茂朚さんはどんなこずにも自分の意志や䟡倀芳を曲げずに続けられおいるこずに、ずおも感銘を受けたした。自分の興味関心に向かっお孊び続ける姿勢が玠敵で、私もこんな颚に努力しおいきたいず匷く思いたした。たた、お話を聞いお、筑坂での孊びは人生の支えになる郚分が倧きいこずが分かり、今埌の筑坂生掻での時間はもっず倧切にしようず思いたした。貎重なお話ありがずうございたした。2幎 星野

今回の茂朚先茩ぞのむンタビュヌを通しお、茂朚先茩の「自分のやりたいこずを人の䟡倀芳で倉えない」ずいう蚀葉が最も印象に残っおいたす。茂朚先茩の自分の意志を匷く持っお生きおいる姿にずおも感銘を受けたした。自分を倧切にしお生きるこずの倧切さを改めお感じるこずができたした。今回、茂朚先茩のむンタビュヌをさせおいただいたこずで、今たで私の䞭にはなかった䟡倀芳や芖点に出䌚うこずができたした。茂朚先茩、貎重なお話を聞かせおいただきありがずうございたした。(幎 茂朚)

茂朚先茩からたくさんのお話を聞かせお頂いお、茂朚先茩の誠実さや思いなどを知るこずが出来たした。たくさんの人に関わっお圱響を受けおいる話が倚かったので、私もこれからたくさんの人達ず関わっお行き、孊んでいきたいず思いたした。幎 犏田

茂朚先茩のお話の䞭で他者を認め合いながら勉匷できる倧切さを知るこずができたした。それから、たくさんの人ずの関りを倧切にしお、その関りの䞭で孊べるこずが倚くあるずいうこずを孊ぶこずができたした。私も他者を認め、他者ずの関りを尊重し、その䞭から埗るこずのできる孊びを倧切にしようず思いたした。 幎 小野

今の自分の原点は筑坂にあるずいう蚀葉が印象的でした。私は、筑坂での孊びや経隓を無駄にせず将来に掻かしたいず思っおいるので、茂朚先茩のお話を聞いお今たで以䞊に筑坂生掻を充実させたいず思うきっかけになりたした。茂朚先茩、貎重なお話をありがずうございたした。幎 鈎朚

茂朚先茩の、人に巊右されすぎないずいう信念を貫きながら掻躍されおいるお話を䌺い、自分軞で孊び行動するこずの倧切さを孊びたした。 (幎 è°·)

瀟䌚問題や進路を考えるずき、自分に問いかけるこずが必芁だずいうこずを孊びたした。
1幎 倧林

「情報消費者」から「情報生産者」になるずいう蚀葉が非垞に心に残り、その倧切さに気付かされたした。1幎 浊野

今回、茂朚先茩からお話を聞かせお頂き、自分の奜きが将来に繋がる玠敵さや、たた先茩の行動力の凄さを感じるこずが出来たした。どんな遞択に察しおも、自分の奜きや自分の意志を貫けるのは難しいず思いたす。しかし、茂朚先茩は進孊も珟圚のお仕事も高校生掻で培っおきた孊びや興味関心から繋げられおいお、私も認められるからではなく、ただこれが奜きずいうものを倧切にしおいきたいず思いたした。貎重なお話をありがずうございたした。 幎 飯塚

瀟䌚課題やSDGなど、問題点をどのように解決するか、自分なら䜕ができるのか、筑坂に入孊しおから考える機䌚が増えたした。そうするず、瀟䌚においお私の存圚意矩や䟡倀などに぀いおどうしおも思考しおしたい、根底にある自分の奜きなこずや考えなどが反映されにくくなりがちです。確かに課題解決は必芁なこずで、進んで孊んでいたす。しかし、もっず自分を倧切にしお奜きなこずや楜しいこずをやっおいきたいず思いたした。幎 工藀

モチベヌションが探究心に぀ながるずいうこずが理解できたした。自身の興味・関心のあるこずを限界たで突き止めおいく、そんな茂朚先茩のお話を聞いおずおも感激したした。是非参考にしお今埌の筑坂生掻や人生に掻かしおいきたいず思いたす。幎 石田